基礎の納まり・アンカー

アンカーボルトの納まりについて

 曳家工事の移動後の納まりは良く質問が有ります。木造建物の物件数が多いためアンカーボルトの質問も多数いただきます。

 見積り時はアンカーボルトがどのような納まりになっているか不確定要素であり、別途と記入します。

 ①基礎を新設する際に土台も新設するのであればアンカーの問題はありません。

 ②既存のアンカーを利用するのであれば既存基礎の立上りを斫り、すべてのアンカーを出します。

  移動先のアンカー位置は基礎コンクリートを控え、溶接後に増し打ちを行います。

 ③アンカーを新設する場合は移動先まで建物を移動、アンカー位置でボルト穴を開け建物を下げます。当然内部の壁を部分的に解体し、ボルトを締める必要があります。

 ④鉄骨造はアンカー再利用は考えません。柱を切断し移動、またはベースプレートごと移動します。

  移動先でひとまわり大きなベースプレートをアンカー共に設置、プレート同士を溶接する方法、移動先アンカーに設置する方法など条件により変わります。

 

 下図で木造建物のアンカー納まりで多いものをまとめてみました。これ以外にも物件毎に納まりが変わってきます。

  

基礎ごと移動の納まりについて

 ベタ基礎(布基礎でも条件次第で可)の住宅が増えたため、以前は土台上げが主流であったのですが基礎ごと移動する機会が増えました。 

 基礎ごと移動の場合は移動左記で内部床レベルを合わせたあと支持金物で高さを固定します。その後、軽量の空隙充填材を地盤と基礎の間に流します。建物周囲、内部土間のコア穴から注入し全体を充填します。

 移動先の地盤はベタ基礎の形状にそって敷地整正を行います。クリアランス5~10cmが理想です。それ以上狭いと流動性が良くても途中で止まる可能性が有ります。

 

 ベタ基礎の嵩上げも移動も据付方法は同じです。下図で一般的な嵩上げの流れ、納め方をまとめました。​ 


 

杭のある基礎構造について

 鉄骨造やRC造など重量物は新築時に杭が打たれている場合が多いです。杭と基礎が一体化されている場合は基礎を油圧ジャッキで支持して杭の解体縁切りを行います。

軟弱地盤であるため杭が打っているので周囲に油圧ジャッキを設置しても反力がなく、逆に油圧ジャッキの方が沈んでしまいます。

 そこで反力を得るために杭の周囲にコンクリートの耐圧板を作り既存の杭と一体化します。その耐圧板を反力に基礎を支持します。

 移動先は杭を打ったあとに耐圧板を打設して反力を得られるようにします。上げ工事と逆の順序で下げて据付となります。

 重量物は地盤調査データなど積算するための資料が必要です。

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